ローストチキンにパリパリ食感のアクセント
おこげと鶏の丸焼き
누룽지통닭
韓国では、鶏を使った料理が大変進んでいます。伝統的な参鶏湯から、もはや国民食となったフライドチキンまで。共通しているのは、豪快に鶏丸ごと一羽を使う所。フライドチキンと合わせて人気なのが「トンダッ(鶏の丸焼き)」、ローストチキンです。このトンダッに、ヌルンジ(おこげ)を合わせたユニークな料理を食べさせてくれるお店があります。向かったのは、在来市場があり下町情緒が残る望遠洞。市場の少し外れにヌルンジトンダッの専門店「ケリムウォン」があります。こぎれいな店内には、若者から地元のお客さんまで賑やかにテーブルを囲んでいます。頑固そうな店主と気の良い女将さんの、アットホームな雰囲気。メニューは「おこげと鶏の丸焼き」をベースに、チーズやコーンのトッピングが可能。潔く「ヌルンジトンダッ」で決まりでしょう。しばらくすると、特注であろう大きく分厚い石鍋でチキンが登場しました。下敷きには、パチパチと音を立てたびっしりのおこげ。鶏肉は、特製のガーリックソースやハニーソースをお好みで。ジューシーで柔らかく焼き上がっています。ここのロースティングは絶妙です。おこげは、焦げてしまうのでまめにひっくり返します。ローストチキンは、フライドチキンに比べてヘルシーでジューシーですが、食感では劣ります。それをカバーしてくれるのが、このヌルンジの存在。パリパリの食感がいいですね、鶏の旨味を吸っており味もいい。冷えたドラフトビールと一緒に「チメッ(チキン&ビール)」を堪能。この新感覚もうやみつき、通ってしまいそうです。