韓国ご当地、うまい食堂の美味しい一皿。: 10月 2015

2015/10/18

「満足オヒャンチョッパル」ソウル／市庁

売切御免！並んでも食べたいプレミアム豚足

五香豚足（中）
오향족발

ソウル地下鉄２号線、市庁駅８番出口から路地裏へ。連日夕方頃には行列になる、チョッパル（豚足）の名店「満足オヒャンチョッパル」があります。ソウル三大チョッパルの一角を担い、売切御免の大人気店。本館と別館が並ぶように立つ大箱のお店で、入店は17時頃がおすすめです。すでに多くの人達で賑わう店内。メニューは、名物の「五香チョッパル」を中心に色々と組み合わせられるバリエーションが豊富です。五香チョッパルは、特大、大、中の三つから選べ人数に合わせたサイズが注文できます。注文してまず運ばれてくるのが、セットで付いてくる餃子鍋。立派なこの鍋も人気の秘訣で、餃子も手作り、白濁のスープが後を引く味わいになっています。テーブルに埋め込まれている保温スペースに、黄金色の皿に盛られた「五香チョッパル」が置かれます。この良い香りは、やはり八角を主力にした五香の効果でしょう。作り置きしない新鮮な豚足は、綺麗なピンク色でコラーゲンもたっぷり。酸味のきいた特製ニンニクソースに、たっぷりキャベツの千切りを入れてつけダレを準備します。プルプルの豚足は、口の中で良い香りと共にトロリとほぐれます。特有の臭みは一切なく、豚足の旨味が生きたまさにプレミアムな味わい。無駄な脂もしっかり落ちており、さっぱりとしたつけダレのおかげで最後まで飽きがこないのも魅力です。焼酎を傾けながら、じっくり味わえばもう韓国人の仲間入り！

チョッパルを注文すると立派な餃子鍋がついてきます

ぷるぷるの豚足を酸味の効いたニンニクソース、キャベツと一緒にいただきます

焼酎と相性が良くまったり呑めます

美味しい骨回りはかぶり付いて！

満足オヒャンチョッパル
만족오향족발
◎電話：02-753-4755

◎休業日：旧正月、秋夕

◎営業時間：月〜土 15：00 - 22：00
　　　　　　日曜日 14：00 - 22：00
◎住所：ソウル特別市中区西小門路 134-7

　　　　서울특별시 중구 서소문로 134-7

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2015/10/12

「ウンジュジョン」ソウル／乙支路

美味しくてリーズナブルな大満足セット

サムギョプサルとキムチチゲ
삼겹살＋김치찌개

ソウル清渓川沿いにある芳山市場の路地裏に、ひっそりと佇む「ウンジュジョン」。ソウル五大キムチチゲの一角を担い、地元の人達から絶大な人気を誇る名店です。ここの名物は、何と言ってもひとつしかないメニューの「サムギョプサルとキムチチゲのセット」。１人前、１万ウォンとリーズナブルなのも魅力的です。ディープな路地裏を進むと見えてくる黄色い看板が目印。広い店内は、地元の人達でいつも賑わっています。テーブルにはすでに鉄板がセットされており、席に着くと人数分のサムギョプサルが運ばれてきます。綺麗な桃色をした生肉は、適度な肉厚と弾力、質の高さを感じます。続いて、手作りのおかず類の数々、小さなカンジャンケジャン（渡り蟹の醤油漬け）も付いた充実の内容。さらに、多彩な包み野菜が運ばれて、これで１万ウォンは驚きです。サムギョプサルは、セルフで焼いて行きます。肉厚がちょうど良くパリッと焼け、思った以上に脂が出てこないのも特徴的です。好みの包み野菜に包んで食べれば、ジューシーながらさっぱりといただけます。これは食べやすい！いくらでも入りそうです（笑）。このサムギョプサルでもかなりの満足感ですが、さらに自慢のキムチチゲが登場します。さすがは、キムチチゲの名店の味。熟成キムチのコクと酸味の深い味わいがたまりません。豚肉もゴロゴロ入っています。ウンジュジョン式の食べ方は、キムチチゲの具も葉野菜に包んで食べるそうです。この食べ方は新鮮！ここでしか味わえないキムチチゲに変化します。サムギョプサルの後のキムチチゲ、このゴールデンコンビこそ韓国のソウルフードかもしれません。地元の人達に愛される訳ですね。

綺麗な桃色のサムギョプサル（２人前）

適度な肉厚なのでパリッと焼き上がります

多彩な包み野菜が付いて食べ方いろいろ

さっぱりといただけるのでいくらでも食べられそう

熟成キムチの深い味わいがクセになるソウル五大キムチチゲ

キムチチゲの具を葉野菜に包んで食べるのもウンジュジョン式

ウンジュジョン
은주정
◎電話：02-2265-4669

◎休業日：日曜日、旧正月、秋夕

◎営業時間：11：30 - 22：00
◎住所：ソウル特別市中区舟橋洞 43-23

　　　　서울특별시 중구 주교동 43-23

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2015/10/08

「宮」ソウル／仁寺洞

饅頭名人のやさしい思いが息づく

開城饅頭スープ
개성만두국

仁寺洞の憩いの空間、耕仁美術館の目の前にある饅頭専門店「宮（クン）」。饅頭は、餃子にあたる物です。北朝鮮の開城（ケソン）出身のおばあちゃんが作る故郷の味「開城饅頭」が人気を呼び、今や仁寺洞の名物的存在になりました。饅頭名人のおばあちゃんの味は、お孫さんに引き継がれ今でも変わらず楽しむことができます。韓屋のお店に入ると、おばあちゃんとお孫さんの大きな写真。小柄ですが、その表情は優しさで溢れています。メニューは、主役の開城饅頭を使った料理からチヂミ、ポッサムなど豊富な家庭料理が並びます。中でも、饅頭の魅力がシンプルに楽しめる「開城饅頭スープ」がおすすめ。柔らかな湯気が立つ大き目のどんぶりの中には、牛でとった白濁スープに大きな饅頭が５つも浮かびます。まずは、スープを一口。ていねいに出汁が取られているのでしょう、円やかなコクと甘味が広がる洗練された味わいです。大きな名物饅頭は、お皿に取ります。スプーンを使って饅頭を割り、中の餡にスープと特製ダレをかけていただきます。豚肉、ニラなどの野菜、豆腐、キムチなど多彩な具材が入った餡と、もっちりの皮の相性が絶品です。その味わいは、どこまでもやさしい。饅頭だけでも美味しいですが、スープと一緒に食べられるのがこの一杯の魅力です。ボリュームがありますが、さっぱりといただけるのはやさしく丁寧に作られているから。気がつけば、スープまで飲み干してしまいます。饅頭名人のやさしい思いが詰まった饅頭で、気持ちもやさしくなれるそんな一杯でした。