主役のカムジャタンを中心に賑わうテーブル
ソウル弘大エリアにある延南洞は、近年開発が進み続々とお洒落なお店が増えてきました。また、華僑が多く住んでいることで小さなチャイナタウンが形成されており様々な顔を持つ魅力的な街になってきました。中華料理店が集まる通りに、庶民の胃袋を満たしてきたカムジャタンの老舗「ソンガネカムジャタン」がどっしりとあります。この土地に根付いているため店内は地元の人が多い反面、最近では中国人観光客のツアーにも利用されているようです。主軸のカムジャタンを中心に、お一人用のポッサム定食も人気。カムジャタンは実に韓国らしい鍋料理で、お肉が付いた豚の背骨と丸のジャガイモを唐辛子、味噌ベースで豪快に炊きます。ポイントはエゴマの葉。ソンガネの名物は、このカムジャタンに蒸し豚料理のポッサム、さらに旬の海鮮料理やおかずがたっぷり付いてくる「チャンチサン(テーブルセット)」と呼ばれるメニューです。人数によって注文が可能で、2人前24000Wからと大変リーズナブル。旬の海鮮料理は、時期があえば「生牡蠣」が登場します。テーブルにカムジャタン、ポッサム、イカの和え物、おかずがずらりと並びます。これでこの価格は驚き。メニューの構成が変化に富んでおり、楽しい食卓になります。主役のカムジャタンは、背骨にたっぷりお肉が付いており食べ応え充分。ジャガイモはホクホクです。スープも荒々しさの中に、繊細な味わいがあり奥深い。色々な所に、箸が伸び会話もはずみます。大勢でテーブルを囲むとさらに楽しそうな名物セットでした。
カムジャタンに加え蒸し豚、旬の海鮮、おかずが付いて賑やか |