並んでも食べたい!済州孤高の一杯
ミルネンミョン(小)
밀냉면 小
ミルネンミョン 小/7000W(2016年3月現在) |
済州島で麺と言えば、特産の豚を使ったコギグクスを主に海鮮を使ったチャンポン、うどんなどです。そんな島内で釜山名物のミルミョン(小麦冷麺)ひとつで、孤高の存在となった「山房食堂」があります。ミルミョンといわゆる冷麺の違いは、麺。冷麺が蕎麦粉、でんぷん質の麺に対し、小麦粉の麺を使うためより親しみやすい麺料理かもしれません。日本で言えば、冷やし中華のようなイメージです。お店の場所は、山房山の麓にある港町・摹瑟浦(モスルポ)。街の中心街から少し路地に入った所にあります。空色の立派な建物の前には、行列。このエリアでは、指折りの人気店です。メニューは、ミルネンミョン(冷麺)とビビンネンミョン(辛味まぜ冷麺)、そして蒸し豚の三種類。麺は、サイズが大と小から選べます。お店のこだわりは注文を受けてから製麺、作り置きをしないそうで登場するまで時間がかかります。待っている間を楽しませてくれるのが、名物の「スユッ(蒸し豚)」でしょう。特産の済州豚をていねいに蒸し上げた逸品で、これを目当てにくるファンも多いそうです。湯気がのぼる蒸したての豚肉に、自家製コチュジャンをつけて頬張れば至福。済州豚の旨味を、しっかり味わうことができます。旨味に浸っていると、主役が登場しました。イリコのコクと酸味が絶品の冷製スープに、できたての麺、逸品の蒸し豚がのるシンプル構成。モチモチ、ツルツルの太麺をすするともう止まりません。スッキリとした旨味スープが、麺をアシストしてくれます。そして、やっぱり蒸し豚が満足度を高めてきます。これは美味しい一杯、済州島では孤高の一杯かもしれません。後を引くので、リピーターが多いのも納得でした。