2016/06/23

「公平洞コムジャンオ」ソウル/鐘路


はまったら最後!辛味と食感がクセになる
ヌタウナギの辛味焼き
꼼장어
                                     コムジャンオ/一人前10000W(2016年3月現在

夕方、鐘路タワー前の道を入って行くと行列ができているお店が。「公平洞コムジャンオ」。日本では珍しい、ヌタウナギを炭火焼きでいただける名店です。渋くて小さなお店ですが連日、仕事終わりのサラリーマンや若者でいっぱい。店頭では、お店の方が炭火でせっせと具材を下焼きしています。店内は、学生時代の友達の家のようなレトロ感たっぷりのインテリア。着席すると炭がセットされます。メニューは、ヌタウナギをはじめイイダコ、鶏肉、豚肉、海老など全て1万ウォン均一。いろいろな具材が楽しめるのもうれしいですよね。特製の辛味コチュジャンに漬け込まれた各具材が、下焼きされテーブルにサーブされます。ここのコチュジャンダレも人気のひとつ。おすすめはもちろんヌタウナギ、そしてチュクミ(イイダコ)でしょう。炭火の香ばしさ、コチュジャンの辛味、ヌタウナギのコリコリとした食感、たまりません。味がしっかり、ウナギなんですよね。さらに、もちもち食感のチュクミも絶品です。食べ進めるうちに、辛味にも慣れてくるともう止まりません。焼酎にもぴったりなので、酒の肴として賑やかなテーブルに。いやぁ、はまります。

店頭で下焼きをしています
レトロ感たっぷりの店内
ヌタウナギをはじめ、イイダコ、豚、鶏肉、海老など、具材全て1万ウォン均一なのがうれしい
イイダコ。このプリプリ食感と辛味がたまりません
チュクミ専門店より美味しいかも
主役のヌタウナギ。この独特な食感と味わいがたまりません!
焼酎がどんどん進んでしまいます

公平洞コムジャンオ
공평동꼼장어
◎電話:02-738-1769
◎休業日:日曜日、旧正月、秋夕
◎営業時間:1630 - 翌100
      土曜日は2330まで
◎住所:ソウル特別市 鍾路区 公平洞 120-2
    서울특별시 종로구 공평동 120-2

 

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2016/03/10

「文来洞 元祖 マヌルトンダッ」ソウル/永登浦


鉄工場の街を支えたスタミナ食!
元祖 にんにく鶏の丸焼き
원조 마늘통닭
                                    元祖 マヌルトンダッ/17000W(2016年3月現在

文来洞は、高度成長期に鉄工場が密集するまさに鉄の街でした。現在でも、鉄工場が軒を連ねておりその独特な雰囲気はどこか味があります。そんな鉄の街で、毎日働く男達のスタミナを支えたお店があります。「文来洞 元祖 マヌルトンダッ」。創業者が、手軽にスタミナと栄養を食でとってもらおうという思いから「にんにく鶏の丸焼き」が考案されました。場所は、地下鉄2号線の文来駅下車、徒歩5分ほどの小さな工場通り沿いです。メニューはチキン以外にも充実していますがここへ来たら「元祖 マヌルトンダッ」で決まりですね。良質の鶏を丸一羽、良い油でパリッと揚げ、自家製の生ニンニクがどっさり盛られて登場。シンプルなビジュアルから、食欲がわいてきます。生ニンニクをたっぷり鶏肉に乗せて、かぶりつきます!鶏肉の揚げ加減が絶妙で、外はパリッ中は瑞々しくジューシー。そして、何と言ってもこの生ニンニクです。特別な方法で、熟成させたニンニクで、しっとり醤油のような風味があり実に円やか。辛味が甘味に変わっています。軽く揚がっているため、重たくなく後を引きモリモリ食べてしまう魅力があります。もちろん、相性の良いビールと「チメッ」で楽しめました。なんだかスタミナがついたなぁ、と錯覚しそうですが元気になれる一皿でした。

パリッと揚がった鶏肉と生ニンニクの出会い
これは美味しそうだ!
特別な方法で熟成させた生ニンニクがたまらない
やはりビールがほしくなりますね

文来洞 元祖 マヌルトンダッ
문래동 원조 마늘통닭
◎電話:02-2637-3480
◎休業日:日曜日
◎営業時間:1600 - 翌200
◎住所:ソウル特別市 永登浦区 文来洞4街 7-4
    서울특별시 영등포구 문래동4가 7-4

 

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2016/03/08

「山房食堂」済州島/西帰浦/摹瑟浦


並んでも食べたい!済州孤高の一杯
ミルネンミョン(小)
밀냉면 小
                                                                                         ミルネンミョン 小/7000W(2016年3月現在

済州島で麺と言えば、特産の豚を使ったコギグクスを主に海鮮を使ったチャンポン、うどんなどです。そんな島内で釜山名物のミルミョン(小麦冷麺)ひとつで、孤高の存在となった「山房食堂」があります。ミルミョンといわゆる冷麺の違いは麺。冷麺が蕎麦粉、でんぷん質の麺に対し、小麦粉の麺を使うためより親しみやすい麺料理かもしれません。日本で言えば、冷やし中華のようなイメージです。お店の場所は、山房山の麓にある港町・摹瑟浦(モスルポ)。街の中心街から少し路地に入った所にあります。空色の立派な建物の前には、行列。このエリアでは、指折りの人気店です。メニューは、ミルネンミョン(冷麺)とビビンネンミョン(辛味まぜ麺)、そして蒸し豚の三種類。麺は、サイズが大と小から選べます。お店のこだわりは注文を受けてから製麺、作り置きをしないそうで登場するまで時間がかかります。待っている間を楽しませてくれるのが、名物の「スユッ(蒸し豚)」でしょう。特産の済州豚をていねいに蒸し上げた逸品でこれを目当てにくるファンも多いそうです。湯気がのぼる蒸したての豚肉に、自家製コチュジャンをつけて頬張れば至福。済州豚の旨味を、しっかり味わうことができます。旨味に浸っていると、主役が登場しました。イリコのコクと酸味が絶品の冷製スープに、できたての麺、逸品の蒸し豚がのるシンプル構成。モチモチ、ツルツルの太麺をすするともう止まりません。スッキリとした旨味スープが、麺をアシストしてくれます。そして、やっぱり蒸し豚が満足度を高めてきます。これは美味しい一杯、済州島では孤高の一杯かもしれません。後を引くので、リピーターが多いのも納得でした。

大根のキムチと蒸し豚のシンプルなおかず
まずは、済州豚をていねいに蒸しあげた名物のスユッ(蒸し豚)を
絶品の自家製コチュジャンにつけると豚の旨味が増します
作り立てのモチモチ、ツルツル太麺が心地よい
イリコのスープはコクと酸味のバランスが素晴らしい
もうここの蒸し豚は逸品です

山房食堂
산방식당
◎電話:064-794-2165
◎休業日:旧正月、秋夕
◎営業時間:1100 - 1800(夏期1930
◎住所:済州特別自治島 西帰浦市 大靜邑 下摹里 864-3
    제주특별자치도 서귀포시 대정읍 하모리 864-3

 

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2016/03/05

「ヘンボガン シジョネ」済州島/西帰浦


済州島の隠れ家で味わう幸せ煮込み
済州黒豚の煮込み
흑돼지 짜글이
済州黒豚の煮込み/一人前9000W(2016年3月現在) 

済州島のワールドカップ競技場前の大通りを挟んだハンラサン側は、近年ニュータウン(新西帰浦)として開発が活発に行われているエリアです。高層マンションや宿泊施設が次々と建設されており、済州島らしい原風景が失われつつあります。その新西帰浦の少し外れ、好近洞にはまだ素朴な集落が残っていました。この集落に、オリジナルの煮込み料理ひとつでファンを魅了する隠れ家的名店があります。「ヘンボガン シジョネ」。通りから住宅街の路地を入ると、サインが見えてきますのでお見逃しなく。お宅にお邪魔するかのような雰囲気の門を入ると、緑に囲まれた済州伝統様式の家屋が。前には素敵なお庭があり、自宅レストランのようでご夫婦らしきふたりが温かく迎えてくれます。営業時間は、平日11時から15時。お子さんが学校に行っている間だけのようです。店内は、韓屋のオンドル形式でこじんまりとアットホームな雰囲気。テーブルが小さいため、大人数で固まって座る事はできません。メニューはひとつ、「黒豚の煮込み」。済州の特産でもある黒豚は良質な物、調理に添加物を使わない自然な味わいにこだわっています。試行錯誤して、このオリジナル煮込みが完成したようですね。まず、家庭的な味わいのおかずが並びしばらくして、コンロの上に乗ったお鍋が登場しました。厚切りの生肉に、大きくカットされたタマネギ、ネギ、キムチとシンプルな構成です。お店の方から説明がありますが、とにかくよく煮込むのが美味しいポイントです。汁気が半分ぐらいになるまで、じっくり煮込んで行きます。コチュジャン風味がよく、何と言ってもタマネギの甘味がしっかり出てきます。これをしっかりまとった、黒豚の美味しいこと。まろやかジューシーで、良質なお肉のためシャキシャキ感があります。ごはんが進むことは、言うまでもありません。お腹も満たされると、口直しに季節のフルーツとダッチコーヒー、さらにお土産に手作りクッキーまで。この心配りがうれしいですね。短い営業時間は、お子さんと家族で過ごす時間が中心のため。心にゆとりがあるからこそのマインドかもしれません。素敵なライフスタイルを、美味しい料理を通して垣間みる事ができました。

まさに隠れ家。看板を見逃さないように
素朴なおかずが付いてきます
汁気が半分ぐらいになるまでじっくり煮込みます
とろみが出てきたら食べ時
タマネギの甘味をしっかりまとい、まろやかジューシーでシャキ感もあります
ごはんとの相性はバツグン
口直しに、季節のフルーツとダッチコーヒーが付いてきます
お土産の手作りクッキーも幸せ

ヘンボガン  シジョネ
행복한 시저네
◎電話:070-8877-0755
◎休業日:土曜日、日曜日、祝日
◎営業時間:1100 - 1500
◎住所:済州特別自治島 西帰浦市 好近洞 1831-6
    제주특별자치도 서귀포시 호근동 1831-6

 

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2016/02/28

「オットン食堂」済州島/西帰浦/摹瑟浦


売切御免!済州屈指のご当地磯うどん
ポマルカルグクス
보말칼국수
済州島の南西にあり、毎年11月にブリ祭りが行われるブリのメッカ摹瑟浦(モスルポ)。隠れた海鮮グルメの名店が集まる港町でもあります。その中でも、連日行列のお店「オットン食堂」の存在感は大きい。済州島ならではの小さな巻貝「ポマル」を使ったうどん、たった一杯で済州島を代表する名店となりました。ポマルは済州方言の呼び名で、親指ほどのとんがり型の巻貝です。海女さん料理でもよく登場し、身を爪楊枝でくるっと取り出しその磯と肝の風味をお酒の肴として楽しめる。オットン食堂のポマルカルグクスの色を見れば、たっぷりのポマルが使われていることが分かります。少しとろみもある濃厚な磯のスープは、まさに済州島ならではの味わい。この肝の風味がたまりません。コシのある手打ちの麺にしっかりスープが絡み存分に磯の風味を感じることができます。午後15時ごろ「今日は売り切れました」の一言に、がっかりとお店を後にするお客さん。。この磯のうどん一杯を求めて、今日も行列ができていることでしょう。

小さな巻貝「ポマル」がたっぷり入っています
手打ち麺に濃厚な磯のスープが絡みます

オットン食堂
옥돔식당
◎電話:064-794-8833
◎休業日:水曜日 ※要電話確認
◎営業時間:1100 - 売り切れ次第終了(1500頃
◎住所:済州特別自治島 西帰浦市 大靜邑
    下摹里 1067-23
    제주특별자치도 서귀포시 대정읍 하모리 1067-23

 

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2016/02/22

「カンジョン海女の家」済州島/西帰浦


極みの海女めし
沢蟹のお粥
갱이죽
海軍基地の建設がすすみ、景観に影響が出る事が心配される漁村・江汀(カンジョン)。港の江汀浦口には海女の家があり、周辺では今日も海女さん達が収穫に精を出しています。そしてうれしい事に海女の家では、海女さんによる海女料理を味わう事ができます。「カンジョン海女の家」は、港にある水産前に設置された小さな掘建て小屋の中にありました。済州島の郷土の味でもある海女料理が評判で、小さなお店ながら全国美味しい100店にも選ばれている隠れた名店。日によって出来る物と出来ない物がありますが、人気のウニを使った料理からお刺身までメニューが揃う。中でも珍しいのが「ケンイチュッ(沢蟹のお粥)」。ケンイとは済州島の方言で「沢蟹」にあたり、済州でよく食べられている食材です。注文は、二人前から可能。注文を受けてから調理が始まるため、30分ほど時間がかかります。台所から、沢蟹をバンバン砕く音がしてきました。たっぷりの沢蟹を丸ごと使う、海女さんならではの調理方法。お釜で炊かれていると、店内が磯の香りで満たされてきます。出来上がりは、海女さんが忙しいためセルフで受け取りに行きましょう。ケンイがたっぷり使われていると分かる、蟹味噌色の濃厚な仕上がり。驚きの香りに、食欲が増してきます。一口食べれば、まさに極み。シンプルで濃厚な蟹の旨味が口いっぱいに広がります。一体、沢蟹をどれほど使っているのか。この濃厚なお粥に、島焼酎ハンラサンが不思議とマッチします。手作りのおかずのクオリティーは高く、もうひとつの名物料理「ウニワカメスープ」も合わせて味わいたい。済州島で美味しい海女料理を味わうには、最適なお店でしょう。

素朴な店内。壁には、全国から足を運んだ人達の落書きでいっぱい
沢蟹をたっぷり使った海女料理ならではの極みの一杯
濃厚な沢蟹のお粥をつまみに島焼酎がすすむ
日替わりの手作りおかずのクオリティーが高すぎる
海の味がする海女料理「ウニワカメスープ」も絶品

カンジョン海女の家
강정해녀의집
◎電話:064-739-0772
◎休業日:年中無休 ※要電話確認
◎営業時間:900 - 1900
◎住所:済州特別自治島 西帰浦市 江汀洞 4964
    제주특별자치도 서귀포시 강정동 4964

 

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