韓国ご当地、うまい食堂の美味しい一皿。: 「共和春」仁川／仁川チャイナタウン

2015/02/18

「共和春」仁川／仁川チャイナタウン

チャジャンミョンの元祖はこの一皿にあり！
共和春チャジャンミョン
공화춘자장면

旨味の効いた黒味噌ダレが太麺に絡む

韓国で国民食にもなっているお馴染みの麺料理「チャジャンミョン」。そのチャジャンミョンが生まれたのが、仁川にあった「共和春」というお店です。１９８０年頃に閉店した名店が近年復活し、当時のチャジャンミョンの再現に成功しました。 ソウルから地下鉄１号線にゆられて １時間弱、終点仁川駅に到着します。駅を出て中華街と書かれた門をくぐると、緩やかな坂が伸び中華店が軒を連ねる 仁川チャイナタウンが広がっています。坂の突き当たりに立派な４階建てのビルに共和春の看板。旧共和春の建物（文化財）は、現在補修され博物館になっています。１８８３年に仁川港が開港し、渡来した中国山東省の華僑らが食べていた炸醬麵がルーツ。共和春が百年ほど前に、カラメル春醬などを使って誕生させたのが「共和春チャジャン麺」です。太い麺とソースが別々に出て来ます。チャジャンミョンと言えば、挽肉、玉葱、ジャガイモを使った物が一般的ですが、共和春のソースには多彩な具材が入っています。エビ、イカ、サザエなどの海鮮、玉葱、大根、ズッキーニ、青唐辛子などたっぷりの野菜、そして豆腐まで入っているのが特徴的です。ソースを麺に流しかけてよく混ぜ、百年の歴史をすすります。野菜の甘味と海鮮のダシが効いた黒味噌ダレが、よく太麺に絡んで実に上品な味わいです。青唐辛子が効いているのか、さっぱりしているのが心地よい。まさにチャジャンミョンの豪華版です。