ソウル3大酢豚はサクッとモチッと個性的
韓国中華料理の代表的な料理に「タンスユッ」と呼ばれる物があります。これは日本でもお馴染みの酢豚にあたり、韓国人が麺類と一緒に注文する鉄板メニューです。そしてソウル市内には「ソウル3大タンスユッ」とされる3つの名店があるわけです。その一角が、三角地にある「明華苑」。外観からは本当に名店なのか疑ってしまうような佇まいですが、ここのタンスユッを求め連日行列ができます。店内は狭く、古い街の食堂のような素朴な雰囲気。厨房では華僑の方が腕をふるっており、期待が高まります。メニューは、餃子(焼きと水)、麺類(チャジャンとチャンポン)、タンスユッと韓国中華の王道のみと潔い。タンスユッのサイズは選べませんが、一皿で二〜三人前。しばらくすると、揚げたてのタンスユッが大皿でやってきます。玉ねぎ、にんじん、キャベツ、キクラゲなどの具材がのったどこか家庭的な雰囲気です。衣が厚めのタンスユッは、サクっとよく揚がっておりアツアツ。豚肉と同時にモチッと不思議な食感が。正体は、米粉でした。一緒に揚げることで、楽しい食感が生まれています。餡は、酸味が押さえてありタンスユッがさっぱりといただけます。これは本当に、個性的なタンスユッです。来店するお客さんのほとんどが、タンスユッとチャンポンを注文。ここのチャンポンも評判が良いですが、私は好みのチャジャンミョンでしめます。さらりとしたここのチャジャンミョンは、タレと麺のバランスが良く後味すっきり。リーズナブルでうまい!こんな中華屋さんが街にあると心強いですね。