ネギが丸ごと!これぞチヂミの中のチヂミ
韓国料理の中で人気のチヂミ。もちろん、韓国の人達にとっても欠かさない料理です。韓国のチヂミ専門店で、おじさんがチヂミでマッコリを楽しむ光景は韓国らしいです。チヂミ屋は、おじさんのたまり場と思っていたら若者もわざわざ訪れるという、人気のチヂミ専門店があります。うわさのチヂミを求めやって来たのは、ソウル地下鉄9号線の塩倉駅。ソウルの南西にあり、なかなか訪れる機会がない場所です。3番出口を出た大通り沿いに「イェンナルピンデトッ(昔ながらの緑豆チヂミ)」はあります。平日の開店10分前、すでに待っている人達が。さすがの人気店で、開店と同時に満席。店内はテーブル8席と小さく、通りに面したガラス越しすぐに厨房があり5つの丸い鉄板が並んでいます。メニューは、緑豆チヂミとパジョン(チヂミ)。チヂミは全て5000Wで、緑豆チヂミの具はキムチ、豚肉、野菜、海鮮から選べます。まずは、パジョンとトンドンジュ(どぶろく)を注文。女将さんが5つの鉄板に火をつけ、生地と具材を乗せ5枚同時に焼き始めます。手際良く焼いて行くのは熟練の技。焼き上がると鉄板を火から降ろし、木の台に乗せられてそのままテーブルにやってきます。パチッパチッと音を立てたパジョンは、直径30cmほどのビックサイズ。シンプルに丸ごとのネギ(わけぎ)とたっぷりのイカを、薄いパリパリの生地で挟むように焼き上げてあります。チヂミことパジョンの「パ」はネギの事で、直訳するとネギ焼き。本来のパジョンは、ネギが主役でなくてはなりません。熱々を頬張ると、パリッと心地よい薄い生地からネギの甘味とイカの旨味が口に広がります。このふんだんな具材が楽しいですね。油っぽさを全く感じません。このクォリティーで5000Wは驚き。熱々のチヂミを頬張り、トンドンジュをグイっと。この相性の良さは、韓国料理の中でもダントツでしょう。ヤカンたっぷりのトンドンジュは4000W。チヂミと合わせて「千ベロ」なのもうれしいですね。お腹に余裕があれば、看板の「ピンデトッ」でもう一杯!