2015/09/28

「ピョリネ」京畿道/鳥耳島


やめられないとまらない秋の味覚
大正海老の塩焼き
대하 소금구이







韓国も秋になると、多くの魚介類が旬を迎えます。中でも、絶対に食べ逃してはいけないとされているのが「テハ(大正海老)」。例年9月〜10月が旬のテハは、韓国の西にある西海で水揚げされます。ソウルの魚市場や刺身屋にもありますが、やはりご当地の西海方面で食したい。ソウル地下鉄4号線に乗車すること約1時間半、終点の鳥耳島(オイド)駅へ。もうここは京畿道です。さらに駅からバスで約20分、西海沿いにある鳥耳島海洋団地に到着しました。真っ赤な灯台を拠点に、水産市場、そして名物の「貝焼きとカルグクス」店がずらりと軒を連ねています。旬を迎え、どの貝焼き店にも「テハ」の幟が踊っています。さて、この無数にあるお店のどこへ入るか。。水産市場でテハを購入し、契約店でテーブル代(調理代)を払って食べることもできます。テハに大きな差はないと思いますが、どのお店も時価のため足元を見られたり、サービスなどに差があるようです。頼りは、評判とクチコミ。「ピョリネ」は、一生懸命なアジュマ達のサービスが光る良店。テハ二人前に、旬のチョノ(コハダ)刺身をつけて5万Wで交渉成立。広く清潔感のある店内、貝焼きから刺身、カルグクスまで豊富なメニューが揃っています。ガスコンロの上に、粗塩がびっしり敷き詰められた平鍋とサービスの貝が用意されました。そこへ、ピチピチと生きの良いテハが投入、フタがされます。点火する事で、テハが飛び跳ね自ら塩をまとう踊り焼き状態に。この光景は毎度、申し訳なさを感じる私。鍋に静寂が戻り、ゆっくりフタを開けるといい海老の香りが。きれいな海老色になったテハを、殻ごとかぶりつきます。プリプリ、そして甘い旨味が口一杯に広がります。ソウルで食す物より明らかに臭みがありません。とにかく甘味が強い。一度手をつけると、とまらなくなってしまうのがテハの魅惑。残った頭は、香ばしいバター焼きにしてくれるのも嬉しいですね。ゆっくりと時間は流れ、脂の乗ったチョノ刺身、さらに特産のブドウまでサービスしていただきました。最後は、たっぷりアサリが入ったクラムチャウダーのような名物カルグクスでしめましょう。秋の鳥耳島で、美味しいテハに出会うことができました。

粗塩が敷き詰められた平鍋に、生きの良いテハを投入し踊り焼き!
きれいな海老色。殻ごとかぶりつきたい



ぷりぷりで甘い旨味がいっぱい



頭は香ばしいバター焼きにしてくれます

最後は、名物「たっぷりアサリのカルグクス」でしめたい






 
ピョリネ
별이네
◎電話:031-319-3775

◎休業日:年中無休
◎営業時間:11:00 - 翌1:00
◎住所:京畿道 始興市 正往洞 1998-2
    경기도 시흥시 정왕동 1998-2


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