路地裏の名店の極み
豚キムチチゲ
돼지김치찌개
ソウルの中心地、光化門の世宗文化会館裏にひっそりと一本の古い路地があります。通り中程に、サラリーマンや地元の人達から絶大な人気を誇る小さな食堂「光化門家」はあります。ソウル5大キムチチゲの一角を担う、キムチチゲの名店。古ぼけた外観から入るのを躊躇する佇まいですが、狭い店内はすでに満席。さすがの人気ぶりです。厨房を通り細い階段を上がると、二階はお座敷になっています。席に着き名物の「豚キムチチゲ」を注文すると鍋が用意され、強火にかけられます。キムチチゲは、一気に強火にかけるのがポイント。湯気が出て来たら、さぁいただきましょう。主役のキムチは、まろやかな酸っぱさが特徴です。発酵が進むことで、この円みが出るのでしょう。この酸っぱさにはまれば、韓国通かもしれません。そして、ここのキムチチゲにはたっぷり豚の首肉が入っているのも特徴です。極みのキムチとたっぷりの豚肉、ニンニクが極上のスープを生み出しています。これには、焼酎がぴったりなのは納得です。豚キムチチゲと一緒に食べたいのが、もう1つの名物「ケランマリ(卵焼き)」です。素朴な卵焼きですが、これが不思議とキムチチゲと合うんです。年季の入った店内は、まさに大衆食堂。この雰囲気で味わうからこそ、さらに美味しく感じるのかもしれません。残念ながらこの路地は、再開発の対象になっているそうです。今後、光化門家がどうなってしまうのか心配ですが、極みのキムチチゲの味は変わらず残って行ってほしいと願っています。
◎電話:02-739-7737
◎休業日:旧正月、秋夕
◎営業時間:9:00 - 22:00
◎住所:ソウル特別市 鍾路区 唐珠洞 43
서울특별시 종로구 당주동 43