どこか懐かしい慶州の新名物
世界遺産の仏国寺へ向かう大通り沿いにある人気店「古色蒼然(コセッチョンヤン)」。慶州の新名物として注目されている、韓国式ハンバーグ「トッカルビ」が美味しいと行列ができるお店です。トッカルビの「トッ」はお餅の事で、お肉をお餅のようにしたハンバーグのような存在です。ともに画家で学校の教師をしていたご夫婦が営んでいることもあり、韓屋のお店の回りには小動物がいたり、店内はどこか学校の教室を彷彿されるインテリアで、子供心をくすぐる空間です。店名も素敵ですね。メニューはトッカルビの定食のみで、ハンバーグのお肉を豚肉、牛肉、牛肉と豚肉の両方の三種類から選べます。もちろんおすすめは、欲張りな牛肉と豚肉の両方が味わえる定食。使用している牛肉はブランド牛の韓牛、豚肉も新鮮な生肉を使っており食材へのこだわりを感じます。テーブルいっぱいに、おかず類が運ばれてきました。野菜のかき揚げ、キムチ、ナムルの数々、チジミ、テンンジャンチゲ、そしてケジャンまであります。そして、主役のトッカルビがやってきました。鉄板の上に、豚肉と韓牛のトッカルビがふたつ。童心に返るように、思わず笑みがこぼれます。割ると肉汁がジュワーというハンバーグではなく、丁寧に練られたお肉の味をそのまま味わう感覚です。甘辛いタレが少々塗られており、しつこくなく上品な味わいです。韓牛の方は、この肉々しさがどこか懐かしくてたまりません。豚肉の方は、牛よりジューシーな味わいです。お肉料理なので、韓国式に葉野菜に包んでもたいへん美味しいです。たくさんのおかず類と一緒に、焼酎をチビチビ、そしてトッカルビを頬張る。どこか懐かしい空間で、大人の給食をいただいているような不思議な感覚でした。
◎休業日:年中無休
◎営業時間:9:00 - 21:00
◎住所:慶尚北道 慶州市 馬洞 277-2