癒しの島の名物定食
イシモチ定食
굴비정식
済州島から船で1時間半。韓国本土と済州島の中間に位置する楸子島(チュジャド)に到着します。島の中心である上楸子、そして橋でつながる下楸子、さらに2つの有人島と38の無人島で形成されています。楸子島という美しい名前は、漢方の効能がある楸子木の森が多くある事から名付けられ、島の豊かな自然を象徴。島には多くの薬草が生息し、まさに癒しの島と言えます。楸子島で有名なのが「クルビ(イチモチ)」です。アジア三大海産物、日本のマグロ、中国のナマコ、そして韓国のイシモチです。韓国本土では高級ですが、島では実にリーズナブルにいただけます。島に食堂の数は少ないですが、どの食堂の店頭にも「イシモチ定食」の看板があります。上楸子の楸子港を出て、すぐ右手にある「チュジャオルレ」。島人も口を揃えて美味しいと評判のお店です。こちらのお店でまず注文したいのが、「薬草マッコリ」。このお店オリジナルで、薬草のエキスがしっかりと効いており清々しく体に染み渡ります。ずらりと並ぶおかず。食材はすべて、楸子島で収穫された物でもちろん自家製。一品一品、実に食材を生かしたシンプルな味付けです。主役のクルビが焼き上がるまで、マッコリとおかずで充分楽しめます。主役が登場。他の食堂でもクルビを食べましたが、ここのお店は塩と焼き加減が最高です。フワっと甘味のある白身は上品な味わいで、ご飯が何杯でもいけそう。薬草を使ったスープもうれしいです。美味しくて体にも優しい。楸子島は、自給自足で成り立っており、実に進んだマインドの島。なかなか訪れる事はできませんが、それだけの価値ある癒しの島です。毎年6月に行われる「イシモチ祭り」に参加してみたい。