洋銀鍋が生み出す大邱だけの味
チムカルビ(ニュージーランド産)
찜갈비
独特の食文化が発達している大邱には、10味と呼ばれる名物料理があります。その一角を担うのが「チムカルビ」。東仁洞には、専門店が軒を連ねる「チムカルビ通り」があるほど地元で愛されている料理です。通りでひと際賑わいを見せているのが「ナクヨンチムカルビ」。40年以上続く通りでも人気の老舗です。メニューは、韓牛とニュージーランド産から選べるチムカルビがメイン。ニュージーランド産でも存分に楽しめます。注文してしばらくすると、使い込まれた洋銀鍋に「チムカルビ」が登場。ソウルで「カルビチム」を食べる事がありますが、装いがまったく違います。カルビチムは、味付けしたタレにカルビを入れて煮るのに対し、まずカルビを蒸してからタレを煮絡めるようです。カルビチムは鍋のような印象ですが、チムカルビはまさに煮物。汁気がありません。そして手早くタレを煮絡めるには、熱伝導が良い洋銀鍋が最適なようです。この調理法のおかげで、カルビの旨味とタレの旨味をダイレクトに味わうことができます。たっぷりのニンニクがオリジナルの辛味ダレとマッチし、まろやかな辛味を生み出しています。ホカホカのご飯の友には最高、冷えた焼酎もグイグイ進みます。骨に付いた部分は、特に美味しいので最後のお楽しみに。