2015/06/24

「サンジョンチッ」江原道/原州


原州の隠れた名物料理
マリコギ(韓牛巻き
말이고기


ソウルの清涼里駅からムグンファ号で約1時間15分。かつては、江原道の中心地だった原州(ウォンジュ)に到着します。原州は現在、革新都市プロジェクトが進行中で、ソウルに集中していた公共機関が移転し新しい街づくりが行われています。日頃から訪問機会があった韓国観光公社も移転した為、原州を訪れる機会が出てきました。せっかく原州に来たので、なにか名物料理を。。とたどり着いたのが「サンジョンチッ」です。原州駅から徒歩で約15分。原州保健所の裏手の路地裏に、お店はひっそりとあります。原州は、韓国のブランド牛「韓牛」の産地で、江原道6大韓牛ブランドの一角。その新鮮な韓牛を使用する、サンジョンチッならではの料理が「マリコギ」です。生でも食せる韓牛の「イチボ」の赤身で、ワケギ、セリが巻かれた状態で出てきます。テーブルに油が引かれた大きな浅鍋がセットされ、色鮮やかなマリコギが焼かれて行きます。お肉の返しは、お店の方におまかせしましょう。トングを一杯に使って、列単位で鮮やかな返しを見せてくれます。焼き上がりは、マスタードベースで酸味が利いた自家製ソースにつけていただきます。噛むと、柔らかいお肉の甘味とワケギ、セリの爽やかな苦味が合わさり口に広がります。そして、自家製ソースの酸味がさらに味を引き立ててくれます。一口サイズで後味が清々しいので、パクパク食べられてしまうのも魅力的。最後は、マリコギを焼いた鍋で味噌チゲをいただきましょう。田舎味噌の深い味わいは、素朴でどこか懐かしい思いにさせてくれます。

生でも食せる韓牛の「イチボ」でワケギ、セリが巻かれています(一人前
お肉の返しは、お店の方におまかせしましょう



焼き過ぎには注意


酸味の利いた自家製ソースにつけて

最後は、田舎味噌の風味がたまらない味噌チゲで

素朴だが奥深い味わい




サンジョンチッ
산정집
◎電話:033-742-8556
◎休業日:日曜、旧正月、秋夕
◎営業時間:1200 - 1400、1800 - 2100
 ※肉がなくなり次第終了
◎住所:江原道 原州市 一山洞 217-8
    강원도 원주시 일산동 217-8

 

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2015/06/20

「トスニネ」ソウル/仙遊島駅


ソウルNo.1味噌チゲの前座は大物です!
トシサル(中落ちカルビ)
토시살

ソウルの母なる河、漢江にある中州「仙遊島」。その最寄り駅から少し歩いた路地裏に、ソウルで一番と名高いテンジャンチゲ(味噌チゲ)の名店「トスニネ」はあります。私もここのテンジャンチゲに魅せられた一人。しかし、トスニネは焼肉専門店。テンジャンチゲに隠れがちですが、ここが扱うお肉にはこだわりがビシビシと伝わってきます。まず、扱う部位は二種類のみ。トシサル(中落ちカルビ)とトゥンシム(ロース)。トシサルは脂身が押さえられた赤身の希少部位、トゥンシムは程よいさしが入った部位です。来店する客のほとんどが「トシサル」を注文。トシサルは生肉の状態ですが適度に寝かせられたのか?味噌が美味しいので味噌に漬けるのか?しっとりとした佇まい。炭火に網がセットされ、セルフで赤身をのせます。脂が少ないのでのんびり焼けます。頃合いを見て、ごま油と塩ソースをつけていただきます。この柔らかさはなんでしょう、驚きです。そして、この肉々しさに旨味。この旨味は、確実に下ごしらえから生まれる物でしょう。至福の一時です。最後には、あのテンジャンチゲが待っている訳です。炭火に直下でサーブされ、グツグツ熱々の状態。具材がたっぷりで、ニラ、豆腐、青唐辛子、ダシに使われた牛すじなど。そして、何と言ってもこの味噌スープです。日本の赤だしを凝縮させたような深い味わい。味噌にかなりのごだわりがないと、出せない味だと思います。焼酎にぴったりで、ご、ご飯も止まりません。トシサル、テンジャンチゲと満足感でいっぱいになったら、テーブルにある「漢方茶」をグイっと。こういう気配りもうれしい。帰る時は、お持ち帰り用のテンジャンチゲを購入したらもう乙な物です。

下ごしらえにこだわりを感じる赤身の希少部位トシサル
焼き上がりがワクワクします



驚きの柔らかなさなのに、この肉々しさたまりません


主役のテンジャンチゲが出て来てしまった

日本の赤だしをより凝縮させたような絶品テンジャンチゲ

ご、ご飯が止まりません笑


最後は、デトックス作用のある漢方茶を飲んですっきり

トスニネ
또순이네
◎電話:02-2672-2255
◎休業日:旧正月、秋夕
◎営業時間:1200 - 2200
◎住所:ソウル特別市 永登浦区4街 77-2
    서울특별시 영등포구 양평동 4가 77-2

 

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2015/06/18

「麻浦マッグクス」ソウル/薬水


鶏一羽を丸茹で!シンプルで豪快なごちそう
北部式チムタッ
이북식 찜닭

ソウル新羅ホテルのそばに広がる、薬水(ヤクス)エリア。下町情緒が残り、ソウルでは珍しい「北部式チムタッ」が味わえるお店が集まっています。近年ブームのチムタッは、鶏肉を野菜と甘辛く炒める「南部式」にあたるそうです。では、北部式とは。地下鉄薬水駅の周辺に専門店が集まり、中でも地元の人に人気なのが「麻浦マッグクス」です。北部式チムタッをはじめ、春川名物のマッグクス(蕎麦冷麺)、手作りマンドゥ(餃子)などメニューの全てが絶品の名店です。まずは迷わず「チム」を注文。しばらくすると、大皿で運ばれてきます。鶏丸一羽を、特製のダシで茹で上げた豪快な佇まい。茹でた丸ごとのネギが、色鮮やかに添えられています。まさにごちそうです!テーブルに備え付けの、唐辛子ペーストと洋からしにお酢を加え混ぜ合わせてソースを作ります。鶏肉とネギを、一緒にソースに付けて。特製のダシで茹でられた鶏肉は、瑞々しくジューシー、あっさりと上品な味わい。そしてネギとの相性が抜群です。鶏とネギのみの組み合わせで、ここまで豊かな味を生み出すとは。。本当に旨い物はシンプルだと良くわかる料理です。余韻が残る中、最後の締めはもちろん「マッグクス」。水冷麺と混ぜ冷麺から選べます。蕎麦粉100%の麺は、つるつると喉越しが良くサッパリと最後を飾ってくれます。この満足感!美味しい一皿ごちそうさまでした。

ゴクリっまさにごちそう!
唐辛子ペースト、からし、お酢を好みでソース作り



ネギと鶏肉をソースにつけていただきます。美味しい!


この手羽先がまたプルプル

最後は、名物のマッグクス(蕎麦冷麺)

蕎麦粉100%の麺は、つるつると喉越しが心地よい


麻浦マッグクス
만포막국수
◎電話:02-2235-1357
◎休業日:旧正月、秋夕
◎営業時間:1100 - 2200
◎住所:ソウル特別市 中区 新堂2洞 425-18
    서울특별시 중구 신당2동 425-18

 

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2015/06/14

「ホスチッ」ソウル/ソウル駅


鶏鍋を注文した人だけ!ひとり二本限定の幻の焼鳥
元祖 鶏串焼き
원조 닭꼬치
ソウル駅の裏エリア、有名なチムジルバン「シルロアムサウナ」のそばに隠れた名店ホスチッはあります。私もこのエリアに住んでいなければ、まず知る事ができなかったお店でしょう。繁華街から外れの立地ながら、いつも地元の人々で行列ができています。鶏料理専門で大衆食堂さながらの小さな佇まい。店頭では、いつものようにイケメンのお兄さんが名物の「鶏串」を焼いています。私も惚れた逸品。鶏串は、単品で注文する事ができません。鶏鍋(タットリタン)を注文すると、ひとり二本限定で頼める幻の焼鳥です。これは仕込みと焼きに手間がかかり、数が限られてしまうからだと思います。タットリタンを注文すると、すぐに大鍋が運ばれてきます。コチュジャンベースの赤いスープに、エゴマの葉がたっぷり入り、鶏肉が覗いています。グツグツ煮えたら食べごろ。鶏の旨味とエゴマのアクセントが効いた、辛味スープを一口。スッキリとしたコクと旨味が広がり、ぶつ切りにされた鶏肉を頬張る。鶏肉の質の高さを感じる味わいと、この肉々しさ。たまりません。その間、店頭ではじっくりお兄さんが鶏串を焼いています。鶏鍋も終盤、ほくほくのジャガイモを食べている頃、大串の鶏串が焼き上がりました。練炭で焼き上げた、香ばしい匂いがたまりません。日本の焼鳥とは全く異なり色々な部位が骨ごと串に打ってあります。この大きさだから、焼きに時間がかかってしまうのでしょう。練炭の煙をまとった鶏肉は、香ばしくジューシー。秘伝のタレが、独特のコクを生み出しています。これだけ手が込み、このボリュームで一串1500W。まさに幻の一串。週末は混雑が予想されますので、平日か早めの入店がおすすめ。

まずは、絶品のタットリタンでスタート
鶏肉の質の高さを感じる



エゴマのアクセントが効いた旨味スープ


店頭の小さな焼き場で、イケメンお兄さんが練炭で鶏串を焼き上げる

じっくり丁寧な焼き上がり。大串で骨ごととは豪快!
上質な鶏肉、秘伝のタレ、丁寧な焼き加減、三拍子揃った鶏串


ホスチッ
호수집
◎電話:02-392-0695
◎休業日:日曜日、旧正月、秋夕
◎営業時間:1130 - 1400、1700 - 2300
◎住所:ソウル特別市 中区 中林洞 61-1
    서울특별시 중구 중림동 61-1

 

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2015/06/13

「クルタリ食堂」ソウル/孔徳


ソウル五大キムチチゲの一角はおふくろの味
キムチチゲ
김치찌개

ソウル五大キムチチゲの一角を担う「クルタレ食堂」。30年の伝統を誇るおふくろの味は、現在にもしっかりと受け継がれています。地下鉄5・6号線の孔徳駅から徒歩5分程に、本館と別館があります。味は一緒ですが、別館の方が綺麗で落ち着いているのでおすすめです。キムチチゲを注文すると、おかず類にごはん、そして海苔が付く充実の内容。キムチチゲは、熱々ではなく常温の状態です。クルタレ食堂のキムチチゲは、五大キムチチゲの中でも酸味が押さえられ円みがあるのが特徴です。そしてゴロリとした豚肉は、ダシが良く出ておりキムチとコクのあるスープを生んでいます。ごはんとの相性は抜群、海苔に巻いて食べても美味しい。箸休めのおかず類もどれも美味しいですが、さりげない存在感の卵焼きに癒されます。食べ応え十分。韓国の人達には、本当におふくろの味に感じるのでしょう。どこかの家庭で食事をいただいているような、そんなホッとする食堂の美味しい一皿です。

トロリとキムチは、酸味が押さえられ円みがあります
大きめの豚肉がうれしい



ごはんがすすみます


海苔に巻いて食べるとまた違った味わい

さりげない存在の卵焼きにも癒されます


クルタリ食堂
굴다리식당
◎電話:02-706-0323
◎休業日:旧正月、秋夕の当日と翌日
◎営業時間:1100 - 2300
◎住所:ソウル特別市 麻浦区 桃花洞 182-10
    서울특별시 마포구 도화동 182-10

 

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2015/06/10

「一味ステイク」ソウル/二村


The大衆料理!思い出の味になる
プデチゲ
부대찌개

ソウルで日本人駐在員が多く住む東部二村洞。住宅街という事もあり、市内でも落ち着いた雰囲気のエリアです。地下鉄4号線の二村駅から徒歩7分ほど。教会を目印に道を入ると、プデチゲのお店が2つ並んでいるのが見えてきます。おすすめのお店は、青い看板の「一味ステイク」。私の妻が、女学生時代に通っていた思い出のお店です。私も随分このお店には来ている気がします。そんな思いにさせてくれるのは、優しい老夫婦がいつもあたたかく迎えてくれるからでしょう。庶民的でどこか懐かしい店内。ほぼ全員がプデチゲを囲んでいます。プデチゲは部隊鍋という名の通り在韓米軍部隊と韓部隊の間で生まれたそうです。キムチチゲに、スパム、ソーセージなどの洋食材が入るちょっと変わった鍋料理。味の決め手はキムチになりますが、一味ステイクのキムチが絶品です。熟成したキムチが良いダシとなり、個性派揃いの具材をまとめあげています。スパム、ソーセージ、お豆腐、春菊、インスタント麺、どれも楽しい。そしてプデチゲに欠かせないのが、白いご飯。一味ステイクの固めに炊かれたご飯に、プデチゲがぴったりですすむすすむ。ふと食べたくなる、そんな思い出の鍋になりました。

手作りのおかず類はどれも美味しい

熟成した酸味のキムチが味の決め手



このソーセージが素朴で懐かしい

色々なダシが効いた絶品スープ
縮れたインスタント麺にスープが絡む

ラーメンにご飯がすすむすすむ

一味ステイク
일미 스테이크
◎電話:02-793-4754
◎休業日:年中無休
◎営業時間:1100 - 翌200
◎住所:ソウル特別市 龍山区 二村洞 302-65
    서울특별시 용산구 이촌동 302-65

 

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