「パダナラ刺身家」済州島/西帰浦
初夏だけの島の珍味
자리 강회
済州島民が初夏の6月が待ち遠しいのは、チャリ(スズメダイ)と呼ばれる魚の存在。大きさは10センチほどで、まさにスズメのように小さなタイが旬を迎えるからです。西帰浦の甫木港では、毎年チャリ祭りが行われ賑わいを見せています。その甫木港にある「パダナラ刺身屋」は、旬のチャリを様々な食し方で楽しませてくれます。チャリの最も人気の食し方は、「水刺身」です。チャリの刺身を野菜と薬味などと、冷たい胡麻味噌ベースのスープ仕立てでいただく漁師料理です。この食し方も美味しいですが、やはり旬は豪快にお刺身で。頭と内蔵が取られ背越しの状態で出てきます。お味噌を付けてエゴマの葉に包んでいただきます。小骨がありますが、柔らかくまったく気になりません。適度な脂と甘味のある身は、やはりタイを思わせる味わい。タイの味わいが凝縮しているかのようです。そしてもうひとつ、チャリを「丸ごと塩焼き」でいただきましょう。焼き上がりは、ちょっとかわいそうな気がしますがまさに「たい焼き」です。フワフワとした白身は繊細な味わいで、お刺身とはまた違った食感が楽しめます。九州でもスズメダイを食べる習慣があるそうですが、この時期にしか食べられないのも納得の珍味です。
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お味噌少々とエゴマの葉に包んでいただきます |
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スズメダイの塩焼きも外せない |
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これぞ本物の「たい焼き」 |
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パダナラ刺身家
바다나라횟집
◎電話:064-732-3374
◎休業日:旧正月、秋夕 ※要電話
◎営業時間:9:00 - 22:00 ※要電話
◎住所:済州特別自治道 西帰浦市 甫木洞 555