鶏鍋を注文した人だけ!ひとり二本限定の幻の焼鳥
元祖 鶏串焼き
원조 닭꼬치
ソウル駅の裏エリア、有名なチムジルバン「シルロアムサウナ」のそばに隠れた名店「ホスチッ」はあります。私もこのエリアに住んでいなければ、まず知る事ができなかったお店でしょう。繁華街から外れの立地ながら、いつも地元の人々で行列ができています。鶏料理専門で大衆食堂さながらの小さな佇まい。店頭では、いつものようにイケメンのお兄さんが名物の「鶏串」を焼いています。私も惚れた逸品。鶏串は、単品で注文する事ができません。鶏鍋(タットリタン)を注文すると、ひとり二本限定で頼める幻の焼鳥です。これは仕込みと焼きに手間がかかり、数が限られてしまうからだと思います。タットリタンを注文すると、すぐに大鍋が運ばれてきます。コチュジャンベースの赤いスープに、エゴマの葉がたっぷり入り、鶏肉が覗いています。グツグツ煮えたら食べごろ。鶏の旨味とエゴマのアクセントが効いた、辛味スープを一口。スッキリとしたコクと旨味が広がり、ぶつ切りにされた鶏肉を頬張る。鶏肉の質の高さを感じる味わいと、この肉々しさ。たまりません。その間、店頭ではじっくりお兄さんが鶏串を焼いています。鶏鍋も終盤、ほくほくのジャガイモを食べている頃、大串の鶏串が焼き上がりました。練炭で焼き上げた、香ばしい匂いがたまりません。日本の焼鳥とは全く異なり、色々な部位が骨ごと串に打ってあります。この大きさだから、焼きに時間がかかってしまうのでしょう。練炭の煙をまとった鶏肉は、香ばしくジューシー。秘伝のタレが、独特のコクを生み出しています。これだけ手が込み、このボリュームで一串1500W。まさに幻の一串。週末は混雑が予想されますので、平日か早めの入店がおすすめ。